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いきなしコムズカシイ話題でつが(^^;

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おっす、オラ徐文鳳!
歴史全般の話題と中国古典文学(水滸伝とか三国志とか)が
三度のメシよりも大好きなおのこでっす。
この「SiLK」をプレイはじめたのも、舞台が古代中国だったからで(^^;

さて、今回はちくっとウンチクめいたお話をば。

『渭城(いじょう)の朝雨(ちょうう) 軽塵(けいじん)を浥(うるお)す
 客舎(きゃくしゃ)青青(せいせい)として 柳色(りゅうしょく)新たなり
 君に勧(すす)む 更に尽くせ 一杯の酒
 西のかた陽関(ようかん)を出ずれば 故人無からん』

……王維作、『元二の安西に使いするを送る』という漢詩でっす。
けっこう有名な詩なんで、ひょっとしたら
「学校で習ったことあるぞ」って方もいらっしゃるかもしれませんねw

これ、公用で安二という使者が長安を出発し、安西都護府
(シルクでいうと和田のあるあたり?)という場所へ向かう前夜、
送別の席にて作られた詩だといわれています。

 君に勧む 更に尽くせ 一杯の酒
――友よ、せめてもう一杯、あと一杯だけ酒を酌み交わそう

 西のかた陽関を出ずれば 故人無からん
――陽関を出たそこは、知り合いや友人など誰もいない、辺境じゃないか
――はるか異郷の地へと赴く君よ、どうか無事で戻ってきておくれ

「故人」というのは日本でいう「死んじゃった人」のコトではなく、
「仲の良い知人、知り合い」っていうイミでっす。
つまり『陽関』を越えたら、そこははるかなる絶地。生きて戻れるか
どうかも分からない、気の遠くなるような超危険地帯だったわけです。

んで、その「陽関」というのは……このシルクにも登場する
敦煌西側の『玉門関』とおなじく、敦煌の南にあった関のこと。
つまり、感覚的には玉門関と似たよーなもんです。兄弟?w

さて、それくらい当時(唐代)の人たちからすれば
「敦煌から西に出たら生きて戻れるか分からないYO!」な地ですが、
「SiLK」内においては……うんうん、土鬼がとっても危険だにゃー。
でも、それさえ楽勝になれば、案外あっさりとうろつき回れますよね、敦煌周辺w

みなさんも敦煌を抜けて和田に行かれるさいには、充分ご注意をば。

2006年07月03日 登録

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